今どきの羽子板飾りは種類が豊富
女の子が産まれて初めて迎えるお正月には羽子板をお祝いとして飾りますが、最近の羽子板飾りは種類がとても豊富です。
デザイン、カラー、素材など様々な種類があるので、お好みの羽子板飾りを選ぶ楽しさも広がっています。
一方、種類が多過ぎるため、いざ羽子板飾りを準備しようとしても、どのくらいの大きさがいいのか?値段はいくらくらいの物がいいのか?など、色々と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、初正月の羽子板飾りとして最近人気を集めている商品のサイズやデザイン、売れ筋商品の価格帯などをまとめてご紹介します。
また、おすすめの羽子板飾りをランキング形式で掲載していますので、どんな羽子板飾りを購入すればよいのか悩んでいる方は、是非参考にしてください。
最近人気の売れ筋商品とは?
初正月の羽子板飾りをこれから購入しようと考えている方に向けて、売れ筋のサイズや価格帯、最近人気のデザインなどをご紹介します。
サイズについて
最近はコンパクトな羽子板飾りが圧倒的に人気です。
具体的な羽子板の大きさで言うと、8号〜10号サイズが売れ筋です。
羽子板飾りの適切なサイズは飾る場所のスペースによって異なりますが、現代の住宅事情の影響もあり、小さいサイズを購入する方が増えています。
コンパクトサイズの羽子板は、省スペースで飾れるだけでなく、収納場所にも困りません。
ちなみに、女の子は羽子板以外に雛人形も用意しますので、収納場所の確保は重要です。
値段について
羽子板飾りの値段は数千円のものから10万円を越えるものまで様々。
値段の幅はかなり広いですが、羽子板のサイズによって価格帯はある程度決まってきます。
ちなみに、先ほど売れ筋サイズとしてご案内した8号〜10号の羽子板飾りは、20,000円〜40,000円が相場です。
つまり、最近は20,000円〜40,000円の羽子板飾りが最も売れていることになります。
なお、素材や製造技法によって値段が異なりますが、値段が安いからといって羽子板の役目を果たさないわけではありません。
ですから、各ご家庭のご予算や設置スペースに合わせて、ちょうど良い羽子板飾りを選ぶのが良いと思います。
デザインについて
最近は羽子板飾りのデザインも種類が豊富になってきました。
例えば人形のお顔は昔ながらの伝統的な美人顔だけでなく、現代的な可愛らしいお顔もたくさん販売されています。
お顔は人それぞれの好みがありますので気に入ったものを選べば良いですが、最近は小さなお子様が喜ぶような現代的で可愛らしいお顔が人気です。
また最近は、ちりめんのつまみ細工を用いたおしゃれな羽子板飾りも人気で、人形のお顔が苦手という方たちにも好まれています。
羽子板ケースについても個性的な丸型のデザインや、壁に掛けられる薄型タイプなど、幅広いニーズに合わせて様々な商品が登場。
ちなみに、壁掛けタイプのケースには専用スタンド付の商品もあり、壁飾りと置き飾りの2種類の飾り方ができるため人気です。
ケースの色も昔ながらの黒塗りだけでなく、パステルカラーやナチュラルカラーなど、最近の生活スタイルにマッチする色合いの商品が増えています。
特にナチュラルカラーを基調にした羽子板飾りは、シンプルインテリアにもマッチするため最近は人気が高まっています。
売れ筋人気の羽子板飾り おすすめランキング
冒頭で解説しました最近の人気・売れ筋商品を踏まえて、当サイトおすすめの羽子板飾りをランキング形式でご紹介します。
なおランキングは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなど各ECサイトの売れ筋ランキングやレビュー評価をもとに、値段・サイズ・デザインなどのバランスを見て当サイト独自に順位付けをしました。
これから羽子板飾りのご購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
サイズ・デザイン・値段のバランスを見て、最もおすすめなのがこちらの羽子板飾りです。
羽子板のサイズは売れ筋の8号で、ケースは薄型でコンパクトな壁掛けタイプ。
この商品には専用スタンドも付属しているので、壁飾りと置き飾りの両方可能なところも魅力です。
また、すっきりとしたナチュラルカラーの羽子板ケースは、シンプルなスタイルのお部屋にもマッチします。
金彩技巧のきれいな衣装やケースの背景に施した桜の刺繍など見応えも十分で、値段は20,000円以下とお手頃価格です。
※商品の値段等は更新されている場合がございます。商品内容の最新情報は販売ページをご覧になってください。
近年、最も人気が高いのが「コンパクトでかわいい」羽子板飾りです。
この視点でみた、おすすめの羽子板飾りがこちらです。
羽子板の大きさはコンパクトな8号サイズで、ケースは薄型で省スペースで飾れる額縁タイプ。
この商品も専用スタンドが付属しているので、壁飾りと置き飾りの2種類の飾り方が可能です。
人形は愛くるしい表情の現代的なお顔で、衣装とケースはかわいいピンク色を基調にしています。
友禅衣装やつまみ細工の花飾りも目を惹くこちらの商品はの値段は30,000円以下。
最近の売れ筋商品の価格相場は20,000円〜40,000円ですので、ちょうど真ん中くらいの値段です。
※商品の値段等は更新されている場合がございます。商品内容の最新情報は販売ページをご覧になってください。
最近は、ちょっと個性的なデザインのおしゃれな羽子板飾りも人気があります。
この視点でみた、おすすめの羽子板飾りがこちらです。
羽子板の大きさはコンパクトな8号サイズ。
淡い上品なラベンダー(ピンク系)と高級感のあるパールブラックで塗装した丸型のケースがとてもおしゃれです。
また見た目がおしゃれなだけでなく、刺繍入りの振袖衣装や本黄楊のかんざしなど、細部までこだわった作りも魅力。
素材や仕立ても上質なこちらの羽子板飾りの値段は、30,000円を少し越える程度です。
※商品の値段等は更新されている場合がございます。商品内容の最新情報は販売ページをご覧になってください。
近年、一気に人気が高まっているのが、シンプルな生活スタイルに似合う現代的でモダンなデザインの羽子板飾りです。
この視点でみた、おすすめの羽子板飾りがこちらです。
こちらは最近人気のつまみ細工を用いた羽子板飾りで、三日月型をしたモダンなデザインの飾り台も素敵です。
全体をナチュラルカラーで統一した羽子板飾りは暖かみがありスッキリとした印象。
お部屋の中で主張し過ぎず、シンプルな生活スタイルにもよく似合います。
値段は40,000円ほどとなりますが、つまみ細工や飾り台の手の込んだ作りが魅力の羽子板飾りです。
※商品の値段等は更新されている場合がございます。商品内容の最新情報は販売ページをご覧になってください。
最後に、値段は安くても見栄えのする羽子板飾りをお探しの方へ、おすすめの商品をご紹介します。
こちらはコンパクトで飾りやすい8号サイズで、現代的な可愛らしいお顔の羽子板です。
値段は10,000円を少し超える程度で、売れ筋商品の相場に比べて、かなりお求めになりやすい価格になっています。
こちらの商品、値段は安いですが正絹生地に刺繍を施した衣装、手書きのお顔など、申し分のない作りです。
また、可愛いウサギのマスコットと花飾りも付いていますので、賑やかな雰囲気で羽子板を飾れます。
※商品の値段等は更新されている場合がございます。商品内容の最新情報は販売ページをご覧になってください。
羽子板の選び方がよくわからないという方へ
毎年、11月頃になると節句人形専門店には、お正月飾りの羽子板が並びはじめます。
そして12月の後半になると、ほとんどのお店では商品の入れ替えがスタートします。
商品の入れ替えとは???
それは、羽子板を片付けて雛人形を展示するという意味です。
つまり羽子板が販売されるのはお正月前のほんのわずかな期間だけで、年の瀬の節句人形店は、ほぼ雛人形一色になってしまいます。
「えっ?羽子板って、いつでも買えるものじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、初正月のお祝いに飾る羽子板は期間限定販売の季節商品なのです。
というわけで羽子板を求める方たちは、この短い期間に集中します。
しかも、お祝い用の羽子板はほとんどが完全手作り品(主に押絵羽子板)のため数には限りがあり、人気の色・デザインの商品は早い時期に店頭から姿を消してしまいます。
更に押絵羽子板のお顔は熟練の面相師による手書き仕上げなので、ひとつとして同じものはありません。
つまり、色・デザイン・お顔にこだわって羽子板を選ぶのであれば、早ければ早いほどいいわけです。
気に入った商品に早く出会えれば良いですが、羽子板選びは意外と悩むもの。
事前にネットや広告である程度下調べしていても、いざお店に行って実物を手に取ると、なかなか一つの商品に絞り込むのは難しいはずです。
「でも雛人形と比べたら、羽子板はどれも似たようなもんでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、実際に間近で見てみると一枚一枚に個性があり、簡単に選べるようなものではないことがわかると思います。
豪華な髪飾りや重ね着したきれいな衣装など、細部にまでこだわった羽子板はどれも素敵なものばかり。
パッと見は色が違うくらいで最初はどれも同じように見える羽子板も、着物の装飾や生地の質感の違いに気が付いた瞬間、「これは選ぶのに時間がかかるかも・・・」と覚悟せざるを得なくなります。
そして一枚一枚異なる雰囲気を持った豊かな表情の「お顔」も羽子板の魅力の一つです。
パッチリとした目がとても可愛らしい子供顔や、切れ長の目をした気品のある古典的な美人顔など、職人(面相師)によってお顔の表情はずいぶん違います(同じ職人さんが描いたお顔でも表情は微妙に異なります。つまり高級な押絵羽子板は全てが一品物ということです)。
このように羽子板の魅力を知れば知るほど商品選びに迷ってしまうかもしれませんが、何しろ期間限定品なので何週間もかけてのんびり選ぶわけにもいきません。
売れ筋の色、人気のデザイン、飾りやすいサイズ、さらに価格も手頃な羽子板はあっという間に売り切れてしまいますから・・・・・
そこで当サイトでは、本ページでご紹介している売れ筋商品ランキングや購入までの基本的な流れのほか、別ページにおすすめの羽子板飾りや羽子板選びのポイントをまとめてみましたので、羽子板飾りのご購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
初正月は一生に一度だけの大切な行事です。赤ちゃんの健やかな成長と幸せな人生を祈って家族みんなで楽しくお祝いしてくださいね。
羽子板飾り購入までの基本的な流れ
初正月の羽子板選びをこれから始めようとしている方も、既に色んなサイトを参考にしながら今まさに羽子板を探しているという方も、何をポイントに羽子板を選ぼうと考えていますか?
お顔でしょうか?衣装の色や仕立てでしょうか?それとも大きさでしょうか?
確かに、お顔も衣装も大きさも、どれも羽子板を選ぶときの大切なポイントになります。
ただ、どれも大切なポイントなのですが、羽子板を選ぶ際には、これらのポイントをどの順番で確認するかがとても重要です。
ここでは「羽子板の選び方がよくわからない」という方に向けて、羽子板飾りを購入するまでの基本的な流れをまとめてみましたので、ご覧になってみてください。
羽子板は期間限定の季節商品ですから、とにかく早目のリサーチ・購入がおすすめです。
羽子板選びの事前準備
羽子板本体のサイズは小さなものから大きなものまで種類は豊富。
更に羽子板の飾り方(ケースに入れて飾るか、ケースに入れずに飾るか)によっても全体のサイズ感は変わってきます。
ひと口に羽子板飾りといっても種類は様々で、サイズだけみてもかなり幅広ですから漠然としていたら選ぶのは至難の業。
というわけで、何か基準を用意しておく必要があります。
そこで、まず羽子板を選び始める前にやっておくべき事前準備として大切なのは、飾る場所と収納する場所を決めておくということです。
せっかくのお祝いの羽子板なのに、「いざ飾ろうとしたら思ったより大きかった」とか、「収納場所に入らなかった」なんてことになったら困りもの。
なので、まず始めに飾る場所と収納する場所を決めておくことが大切です。
また、羽子板を飾る場所や収納する場所が決まっていれば、ある程度種類を絞り込むことができるので、羽子板選びが効率的になります。
まずは羽子板を飾る場所を決める
羽子板選びは「サイズをどうするか?」を決めることから始まります。
そして羽子板のサイズを決めるためには、まず「どこに飾るか」を決めなければなりません。
では、具体的に羽子板はどこに飾ればいいのかというと、実は飾る場所に厳密なルールはありません。
ですから羽子板を飾る場所は、各ご家庭で自由に選んでいただいて大丈夫です。
ただ、羽子板は女の子の健やかな成長と幸せを願って飾るものなので、皆でお祝いできるように家族みんなが集まる目のつきやすい場所を選ぶのが良いと思います。
ちなみに、昔は和室や床の間に飾るというのが一般的でしたが、最近は住宅事象や生活スタイルの変化から、洋間やリビングに飾る方も増えてきています。
また、最近はコンパクトサイズの羽子板が主流になっているので、サイドボードやチェスト、タンスの上などに置いて飾っているご家庭が多いようです。
羽子板を飾る場所を決めるときの注意点
羽子板は家族みんなの目が届く見栄えのする場所に飾るのが理想的ですが、飾る場所を決めるときに注意しておきたいことがあります。
それは、直射日光が当たる場所や暖房の熱を直接受ける場所は絶対に避けるということです。
言うまでもありませんが、直射日光が当たると羽子板の衣装が変色したり褪色の原因にもなります。
また、暖房の熱を直接受けると羽子板を傷める恐れがありますので、このような場所には絶対に飾らないようにしてください。
更に、キッチン周辺などの水分や油で汚れやすい場所や、結露しやすい窓際なども羽子板が傷んでしまうリスクがあるため避けてください。
羽子板を飾る場所の寸法を確認する
羽子板を飾る場所が決まったら、そのスペースの寸法を測ります。
飾る場所を決めたら「コンパクトサイズの羽子板なら、ここに飾れそうかな」と当てずっぽうで済ませるのはNG。
必ずしっかりと置き場所の寸法を測っておきましょう。
なぜなら、この寸法を基準にして、これから購入することになる羽子板の候補を決めていくからです。
例えば、下見のつもりだからと、飾る場所の寸法をしっかり把握しないままお店に行き、そこで運良くとても気に入った羽子板に出会えたとします。
でも、その羽子板の大きさが飾ろうとしている場所に置けるかどうかサイズ的にちょっと微妙だった場合、その場で購入するのをためらってしまうと思います。
実際、羽子板を販売している節句人形専門店の方に聞くと、このようなパターンは意外と多いみたいです。
つまり、「この羽子板は気に入ったけど、飾ろうとしている場所に置けるかどうか微妙なので、もう一度出直して来ます」というお客さんが少なくないということです。
もしも飾る場所を決めたときに寸法しっかり測って、そのメモを持ってお店に行きさえすれば、「もう一度出直して来ます」などと煩わしいことにならずに済みます。
それだけでなく、次にそのお店に行ったとき、気に入っていた羽子板が売れ切れて無くなっていたということもあり得ますので、そんな煩わしさよりも、むしろこっちの方が大きな痛手かもしれません。
「やっぱり、あのとき買っていればよかった」と後悔しても、時すでに遅し。
そうなったら、他のお店も回ってみて同じ羽子板を探せばいいか、と思うかもしれませんが・・・・・。
しかし、手作りの羽子板は正に一品物なので、気に入っていた羽子板と顔の表情や衣装の色、柄の出方などが全く同じものは存在しません。
何軒もお店を見て回り、せっかく見つけた羽子板であればなおさらショックも大きいはず。
そもそも羽子板選びが振り出しに戻ってしまったら、それまで羽子板選びに費やした時間が水の泡になってしまいます。
なので、羽子板を飾る場所が決まったら、そのスペースの寸法をしっかり測り、必ずメモを取っておきましょう。
羽子板の収納場所を確認する
羽子板を飾る場所が決まったら、続いて収納場所を確認しておきます。
羽子板飾りは、例えコンパクトなものを選んだとしても、それなりに収納スペースが必要となります。
なので、羽子板の収納場所として、どのくらいのスペースを確保できるのかもしっかりチェックしておきましょう。
なお、飾る場所のスペースと収納場所のスペースがどれくらい確保できるかは、羽子板のサイズを決める上でどちらも大切なことですが、特に収納場所の方が重要です。
なぜなら、飾る場所については設置面積には制限があるものの、一般的に上の空間には制限が無いという場合が多いと思います。
ですから、羽子板を飾る場所で重要になるのは設置面積で、高さはあまり問題にならないというご家庭が多いのではないでしょうか?
一方、収納場所については羽子板の間口・奥行・高さがすべて収まるだけの空間が必要となりますので、その空間を確保できるだけのスペースがあるのかしっかり把握しておくことが重要です。
また、収納場所についてもう一つ加えると、女の子の場合は初正月が過ぎると、今度は初節句の雛人形を用意することになります。
そのため、羽子板の収納場所を決めるときには、近い将来、雛人形の収納スペースも必要になるということを頭に入れておくと良いかもしれません。
飾る場所・収納場所の条件に合った羽子板を選ぶ
「飾る場所」と「収納場所」が決まっていれば、羽子板のサイズはある程度絞り込むことができます。
ここまでくれば、あとは好みや予算に合わせて気に入った羽子板飾りを選ぶだけです。
そして、羽子板選びはここからが本番になります。
まずは飾る場所・収納場所のスペースに合わせて、条件にマッチする大きさを選びます。
なお、サイズを絞り込むときのポイントは、羽子板の飾り方を決めておくことです。
なぜなら、羽子板をケースに入れて飾る場合と、ケースに入れず飾り台(見立台)に立てて飾る場合では、全体のサイズ感が違ってくるからです。
つまり、羽子板そのもののサイズは同じでも、ケース飾りの場合はケースの大きさが全体のサイズを決定するのに対し、飾り台(見立台)に飾る場合は羽子板自体の大きさがほぼ全体のサイズになります。
例えば、10号の羽子板をケースに入れて飾る場合、一般的な商品のサイズは間口25cm×奥行19cm×高さ47cmくらいになります。
一方、同じ10号の羽子板を飾り台(見立台)に飾る場合、一般的な商品のサイズは間口15cm×奥行15cm×高さ35cmくらいになります。
このように同じ10号の羽子板であっても、ケース飾りにする場合と飾り台にする場合とでは、全体の大きさがずいぶん違ってきます(ケース飾り、飾り台のサイズはあくまでも一般的な商品の例です)。
なので、10号の羽子板をケースに入れて飾りたいけれど、飾る場所と収納場所に十分なスペースが確保できない場合は、ケースに入れて飾るのを諦めて飾り台に立てる(ケースに入れない)か、どうしてもケースに入れたい場合は8号の羽子板に変更するなど、少しサイズを落とす必要があります。
こうやって絞り込むことで、自ずと選ぶべき羽子板のサイズが決まってくるはずです。
羽子板選びのコツは、あれもこれもと色んなタイプを見比べないこと。
「13号の羽子板は見栄えがして豪華だけど、コンパクトに飾れる10号の羽子板も捨てがたい」、「装飾が豪華なケース飾りも素敵だけど、飾り台に立てた古典的なスタイルも気になる・・・」という感じで色々見過ぎると、本当に訳が分からなくなってしまいますから。
とにかく羽子板選びは、まず最初にどのサイズをどんな飾り方にするかを決めるのがポイントです。
これさえ決まれば、いよいよ気に入った羽子板を探すだけです。
好みに合った羽子板を購入する
ここからは、もう自由にお顔で選ぶのも良し、衣装の仕立てや色で選ぶのも良しで、いくつか候補が決まったら、あとはご予算の範囲内でフィーリングに合った羽子板を選んでください。
なお、羽子板などの縁起物を選ぶとき、「一番理想的なのは直感で判断すること」とも言われています。
確かに直感的に「これだ!」と感じたものが、正にご縁のある羽子板というのはわかる気もしますよね。
でも、すべての人が羽子板を直感で選べるわけではありませんので、お顔の表情、衣装の色・素材・仕立てなどのポイントをしっかり吟味しながら選んでみてください。
参考までに羽子板を選ぶときにチェックしておきたいポイントを整理しておきますね。
制作法(技法)
ひと口に羽子板といっても種類は色々で、節句人形専門店ではプレス羽子板、木目込み羽子板、押絵羽子板の3種類が主に販売されています。
この3つの羽子板は技法に大きな違いがあり、プレス羽子板は機械で型抜きした大量生産品で、木目込み羽子板は胴部分がウッドチップやウレタン系の樹脂で成型されたものです。
一方、押絵羽子板は型紙に綿をのせて羽二重の布でくるみ、更に表地で包み絵柄を立体的に仕上げる技法で作られたもので、プレス羽子板や木目込み羽子板とは比較にならないほどの大変な手間と時間を要します。
そして羽子板の値段の差があるのは、この技法の違いによるところが大きく、プレス羽子板が最も安価で、加工度が一番高い押絵羽子板が最も高額になります。
なお、初正月のお祝い用として多くの方が選ぶのは押絵羽子板で、お店に展示されている羽子板も押絵羽子板が圧倒的多数を占めています。
お顔(面相/めんそう)
羽子板のお顔は昔ながらの古風なものや、目のパッチリとした現代的なものなど、様々なタイプがあります。
また、手描きのお顔は一品ごとに表情も違いますので、色々見比べて好みのお顔を選んでください。
なお、羽子板のお顔には手描面相の他に印刷面相がありますが、手描の方が表現力豊かです。
衣装生地
羽子板の衣装に使用される生地には、金襴や友禅、帯地、鹿の子絞り、刺繍など様々な種類があります。
どの生地にもそれぞれの持ち味がありますので、お好みで気に入ったものを選べばよいと思います。
ただ、生地によって値段に差があり、一般的に帯地を使用した羽子板は高額です。
髪飾り
最近の羽子板は髪飾りの種類も豊富で、可愛いつまみ細工や高級なパールの髪飾りで装飾しているものも見かけます。
ただ、羽子板の髪飾りといえば、やはり定番は「かんざし」で、お店で販売されている羽子板も「かんざし」を挿している商品が一番多いですね。
ちなみに、かんざしはどれも同じように見えるかもしれませんが、よく見ると羽子板によって違う素材のかんざしが使われているのがわかると思います。
そして、かんざしの素材によって、その羽子板が高級な物かどうかを見分けることができます。
まず安価な羽子板は、合成樹脂製のかんざしを挿していることが多いです。
それに対して、高価な羽子板は本柘植(ほんつげ)のかんざしが使われています。
もしも安価な羽子板にもかかわらず、本柘植のかんざしが使われていたら、お買い得品の可能性大です。
ここでは羽子板飾りを購入するまでの基本的な流れについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、当サイトでは羽子板の制作法や飾り方の種類などについても解説していますので、皆さまの羽子板選びの参考になれば幸いです。
※2023年のお正月に向けた羽子板の準備は、2022年のうちに済ませておきましょう。羽子板販売店(節句人形店等)では羽子板の新作は2022年の10月頃に店頭に出揃い、年末の11月、12月頃までには売り切ってしまうことも少なくありません。