羽子板の選び方 - 女の子の初正月は羽子板飾りでお祝いを

羽子板の選び方がよくわからない・・・という方へ

羽子板_左向き

毎年、11月頃になると節句人形専門店には、お正月飾りの羽子板が並びはじめます。

 

そして12月の後半になると、ほとんどのお店では商品の入れ替えがスタートします。

 

商品の入れ替えとは???
羽子板を片付けて、雛人形を展示するということです。

 

つまり羽子板が販売されるのはお正月前のほんのわずかな期間だけで、年の瀬の節句人形店は、ほぼ雛人形一色になってしまいます。

 

「えっ?羽子板って、いつでも買えるものじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、初正月のお祝いに飾る羽子板は期間限定販売の季節商品なのです。

 

というわけで羽子板を求める方たちは、この短い期間に集中します。

 

しかも、お祝い用の羽子板はほとんどが完全手作り品(主に押絵羽子板)のため数には限りがあり、人気の色・デザインの商品は早い時期に店頭から姿を消してしまいます。

 

更に押絵羽子板のお顔は熟練の面相師による手書き仕上げなので、ひとつとして同じものはありません。

 

つまり、色・デザイン・お顔にこだわって羽子板を選ぶのであれば、早ければ早いほどいいわけです。

 

 

 

気に入った商品に早く出会えれば良いですが、羽子板選びは意外と悩むもの。

 

事前にネットや広告である程度下調べしていても、いざお店に行って実物を手に取ると、なかなか一つの商品に絞り込むのは難しいはずです。

 

「でも雛人形と比べたら、羽子板はどれも似たようなもんでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、実際に間近で見てみると一枚一枚に個性があり、簡単に選べるようなものではないことがわかると思います。

 

 

 

豪華な髪飾りや重ね着したきれいな衣装など、細部にまでこだわった羽子板はどれも素敵なものばかり。

 

パッと見は色が違うくらいで最初はどれも同じように見える羽子板も、着物の装飾や生地の質感の違いに気が付いた瞬間、「これは選ぶのに時間がかかるかも・・・」と覚悟せざるを得なくなります。

 

そして一枚一枚異なる雰囲気を持った豊かな表情の「お顔」も羽子板の魅力の一つです。

 

パッチリとした目がとても可愛らしい子供顔や、切れ長の目をした気品のある古典的な美人顔など、職人(面相師)によってお顔の表情はずいぶん違います(同じ職人さんが描いたお顔でも表情は微妙に異なります。つまり高級な押絵羽子板は全てが一品物ということです)。

 

 

 

このように羽子板の魅力を知れば知るほど商品選びに迷ってしまうかもしれませんが、何しろ期間限定品なので何週間もかけてのんびり選ぶわけにもいきません。

 

売れ筋の色、人気のデザイン、飾りやすいサイズ、さらに価格も手頃な羽子板はあっという間に売り切れてしまいますから・・・・・

 

そこで当サイトでは人形店で見聞きした情報をもとに「羽子板の選び方」のポイントをまとめてみましたので、羽子板選びで迷っている方は是非参考にしてください。

 

初正月は一生に一度だけの大切な行事です。赤ちゃんの健やかな成長と幸せな人生を祈って家族みんなで楽しくお祝いしてくださいね。

羽子板の基本的な選び方とポイント

初正月の羽子板選びをこれから始めようとしている方も、既に色んなサイトを参考にしながら今まさに羽子板を探しているという方も、何をポイントに羽子板を選ぼうと考えていますか?

 

お顔でしょうか?衣装の色や仕立てでしょうか?それとも大きさでしょうか?

 

確かに、お顔も衣装も大きさも、どれも羽子板を選ぶときの大切なポイントになります。

 

ただ、どれも大切なポイントなのですが、羽子板を選ぶ際には、これらのポイントをどの順番で確認するかがとても重要です。

 

そこで、ここでは「羽子板の選び方がよくわからない!」という方に向けて、羽子板の基本的な選び方と羽子板を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをまとめてみました。

 

羽子板は期間限定の季節商品。

 

とにかく早目のリサーチ・購入がおすすめですので、ぜひ参考にしてください。

 

 

羽子板選びの事前準備

羽子板選びの事前準備

羽子板本体のサイズは小さなものから大きなものまで種類は豊富。

 

更に羽子板の飾り方(ケースに入れて飾るか、ケースに入れずに飾るか)によっても全体のサイズ感は変わってきます。

 

ひと口に羽子板飾りといっても種類は様々で、サイズだけみてもかなり幅広ですから漠然としていたら選ぶのは至難の業。

 

というわけで、何か基準を用意しておく必要があります。

 

そこで、まず羽子板を選び始める前にやっておくべき事前準備として大切なのは、飾る場所と収納する場所を決めておくということです。

 

せっかくのお祝いの羽子板なのに、「いざ飾ろうとしたら思ったより大きかった」とか、「収納場所に入らなかった」なんてことになったら困りもの。

 

なので、まず始めに飾る場所と収納する場所を決めておくことが大切です。

 

また、羽子板を飾る場所や収納する場所が決まっていれば、ある程度種類を絞り込むことができるので、羽子板選びが効率的になります。

 

 

まずは羽子板を飾る場所を決める

羽子板選びは「サイズをどうするか?」を決めることから始まります。

 

そして羽子板のサイズを決めるためには、まず「どこに飾るか」を決めなければなりません。

 

では、具体的に羽子板はどこに飾ればいいのかというと、実は飾る場所に厳密なルールはありません。

 

ですから羽子板を飾る場所は、各ご家庭で自由に選んでいただいて大丈夫です。

 

ただ、羽子板は女の子の健やかな成長と幸せを願って飾るものなので、皆でお祝いできるように家族みんなが集まる目のつきやすい場所を選ぶのが良いと思います。

 

ちなみに、昔は和室や床の間に飾るというのが一般的でしたが、最近は住宅事象や生活スタイルの変化から、洋間やリビングに飾る方も増えてきています。

 

また、最近はコンパクトサイズの羽子板が主流になっているので、サイドボードやチェスト、タンスの上などに置いて飾っているご家庭が多いようです。

 

 

羽子板を飾る場所を決めるときの注意点

羽子板は家族みんなの目が届く見栄えのする場所に飾るのが理想的ですが、飾る場所を決めるときに注意しておきたいことがあります。

 

それは、直射日光が当たる場所や暖房の熱を直接受ける場所は絶対に避けるということです。

 

言うまでもありませんが、直射日光が当たると羽子板の衣装が変色したり褪色の原因にもなります。

 

また、暖房の熱を直接受けると羽子板を傷める恐れがありますので、このような場所には絶対に飾らないようにしてください。

 

更に、キッチン周辺などの水分や油で汚れやすい場所や、結露しやすい窓際なども羽子板が傷んでしまうリスクがあるため避けてください。

 

 

羽子板を飾る場所の寸法を確認する

寸法

羽子板を飾る場所が決まったら、そのスペースの寸法を測ります。

 

飾る場所を決めたら「コンパクトサイズの羽子板なら、ここに飾れそうかな」と当てずっぽうで済ませるのはNG。

 

必ずしっかりと置き場所の寸法を測っておきましょう。

 

なぜなら、この寸法を基準にして、これから購入することになる羽子板の候補を決めていくからです。

 

例えば、下見のつもりだからと、飾る場所の寸法をしっかり把握しないままお店に行き、そこで運良くとても気に入った羽子板に出会えたとします。

 

でも、その羽子板の大きさが飾ろうとしている場所に置けるかどうかサイズ的にちょっと微妙だった場合、その場で購入するのをためらってしまうと思います。

 

実際、羽子板を販売している節句人形専門店の方に聞くと、このようなパターンは意外と多いみたいです。

 

つまり、「この羽子板は気に入ったけど、飾ろうとしている場所に置けるかどうか微妙なので、もう一度出直して来ます」というお客さんが少なくないということです。

 

もしも飾る場所を決めたときに寸法しっかり測って、そのメモを持ってお店に行きさえすれば、「もう一度出直して来ます」などと煩わしいことにならずに済みます。

 

それだけでなく、次にそのお店に行ったとき、気に入っていた羽子板が売れ切れて無くなっていたということもあり得ますので、そんな煩わしさよりも、むしろこっちの方が大きな痛手かもしれません。

 

「やっぱり、あのとき買っていればよかった」と後悔しても、時すでに遅し。

 

そうなったら、他のお店も回ってみて同じ羽子板を探せばいいか、と思うかもしれませんが・・・・・。

 

しかし、手作りの羽子板は正に一品物なので、気に入っていた羽子板と顔の表情や衣装の色、柄の出方などが全く同じものは存在しません。

 

何軒もお店を見て回り、せっかく見つけた羽子板であればなおさらショックも大きいはず。

 

そもそも羽子板選びが振り出しに戻ってしまったら、それまで羽子板選びに費やした時間が水の泡になってしまいます。

 

なので、羽子板を飾る場所が決まったら、そのスペースの寸法をしっかり測り、必ずメモを取っておきましょう。

 

 

飾る場所より重要な羽子板の収納場所

羽子板を飾る場所が決まったら、続いて収納場所を確認しておきます。

 

羽子板飾りは、例えコンパクトなものを選んだとしても、それはそれなりに収納スペースが必要となります。

 

なので、羽子板の収納場所として、どのくらいのスペースを確保できるのかもしっかりチェックしておきましょう。

 

なお、飾る場所のスペースと収納場所のスペースがどれくらい確保できるかは、羽子板のサイズを決める上でどちらも大切なことですが、特に収納場所の方が重要です。

 

なぜなら、飾る場所については設置面積には制限があるものの、一般的に上の空間には制限が無いという場合が多いと思います。

 

ですから、羽子板を飾る場所で重要になるのは設置面積で、高さはあまり問題にならないというご家庭が多いのではないでしょうか?

 

一方、収納場所については羽子板の間口・奥行・高さがすべて収まるだけの空間が必要となりますので、その空間を確保できるだけのスペースがあるのかしっかり把握しておくことが重要です。

 

また、収納場所についてもう一つ加えると、女の子の場合は初正月が過ぎると、今度は初節句の雛人形を用意することになります。

 

そのため、羽子板の収納場所を決めるときには、近い将来、雛人形の収納スペースも必要になるということを頭に入れておくと良いかもしれません。

 

 

飾る場所・収納場所の条件に合った羽子板を選ぶ

羽子板を選ぶ

「飾る場所」と「収納場所」が決まってれば、羽子板のサイズはある程度絞り込むことができます。

 

ここまでくれば、あとは好みや予算に合わせて気に入った羽子板飾りを選ぶだけです。

 

そして、羽子板選びはここからが本番になります。

 

まずは飾る場所・収納場所のスペースに合わせて、条件にマッチする大きさを選びます。

 

なお、サイズを絞り込むときのポイントは、羽子板の飾り方を決めておくことです。

 

なぜなら、羽子板をケースに入れて飾る場合と、ケースに入れず飾り台(見立台)に立てて飾る場合では、全体のサイズ感が違ってくるからです。

 

つまり、羽子板そのもののサイズは同じでも、ケース飾りの場合はケースの大きさが全体のサイズを決定するのに対し、飾り台(見立台)に飾る場合は羽子板自体の大きさがほぼ全体のサイズになります。

 

例えば、10号の羽子板をケースに入れて飾る場合、一般的な商品のサイズは間口25cm×奥行19cm×高さ47cmくらいになります。

 

一方、同じ10号の羽子板を飾り台(見立台)に飾る場合、一般的な商品のサイズは間口15cm×奥行15cm×高さ35cmくらいになります。

 

このように同じ10号の羽子板であっても、ケース飾りにする場合と飾り台にする場合とでは、全体の大きさがずいぶん違ってきます(ケース飾り、飾り台のサイズはあくまでも一般的な商品の例です)。

 

なので、10号の羽子板をケースに入れて飾りたいけれど、飾る場所と収納場所に十分なスペースが確保できない場合は、ケースに入れて飾るのを諦めて飾り台に立てる(ケースに入れない)か、どうしてもケースに入れたい場合は8号の羽子板に変更するなど、少しサイズを落とす必要があります。

 

こうやって絞り込むことで、自ずと選ぶべき羽子板のサイズが決まってくるはずです。

 

羽子板選びのコツは、あれもこれもと色んなタイプを見比べないこと。

 

「13号の羽子板は見栄えがして豪華だけど、コンパクトに飾れる10号の羽子板も捨てがたい」、「装飾が豪華なケース飾りも素敵だけど、飾り台に立てた古典的なスタイルも気になる・・・」という感じで色々見過ぎると、本当に訳が分からなくなってしまいますから。

 

とにかく羽子板選びは、まず最初にどのサイズをどんな飾り方にするかを決めるのがポイントです。

 

これさえ決まれば、いよいよ気に入った羽子板を探すだけです。

好みに合った羽子板を購入する

ここからは、もう自由にお顔で選ぶのも良し、衣装の仕立てや色で選ぶのも良しで、いくつか候補が決まったら、あとはご予算の範囲内でフィーリングに合った羽子板を選んでください。

 

なお、羽子板などの縁起物を選ぶとき、「一番理想的なのは直感で判断すること」とも言われています。

 

確かに直感的に「これだ!」と感じたものが、正にご縁のある羽子板というのはわかる気もしますよね。

 

でも、すべての人が羽子板を直感で選べるわけではありませんので、お顔の表情、衣装の色・素材・仕立てなどのポイントをしっかり吟味しながら選んでみてください。

 

そしてお気に入りの羽子板が決まったら、組み合わせるケースの色・材質・装飾などをチェックして、羽子板とのバランスが良ければ(ご自分の好みになっていれば)最終決定(購入)して良いと思います。

 

参考までに羽子板を選ぶときにチェックしておきたいポイントを整理しておきますね。

 

制作法(技法)

ひと口に羽子板といっても種類は色々で、節句人形専門店ではプレス羽子板、木目込み羽子板、押絵羽子板の3種類が主に販売されています。

 

この3つの羽子板は技法に大きな違いがあり、プレス羽子板は機械で型抜きした大量生産品で、木目込み羽子板は胴部分がウッドチップやウレタン系の樹脂で成型されたものです。

 

一方、押絵羽子板は型紙に綿をのせて羽二重の布でくるみ、更に表地で包み絵柄を立体的に仕上げる技法で作られたもので、プレス羽子板や木目込み羽子板とは比較にならないほどの大変な手間と時間を要します。

 

そして羽子板の値段の差があるのは、この技法の違いによるところが大きく、プレス羽子板が最も安価で、加工度が一番高い押絵羽子板が最も高額になります。

 

なお、初正月のお祝い用として多くの方が選ぶのは押絵羽子板で、お店に展示されている羽子板も押絵羽子板が圧倒的多数を占めています。

 

お顔(面相/めんそう)

羽子板のお顔は昔ながらの古風なものや、目のパッチリとした現代的なものなど、様々なタイプがあります。

 

また、手描きのお顔は一品ごとに表情も違いますので、色々見比べて好みのお顔を選んでください。

 

なお、羽子板のお顔には手描面相の他に印刷面相がありますが、手描の方が表現力豊かです。

 

衣装生地

羽子板の衣装に使用される生地には、金襴や友禅、帯地、鹿の子絞り、刺繍など様々な種類があります。

 

どの生地にもそれぞれの持ち味がありますので、お好みで気に入ったものを選べばよいと思います。

 

ただ、生地によって値段に差があり、一般的に帯地を使用した羽子板は高額です。

 

髪飾り

最近の羽子板は髪飾りの種類も豊富で、可愛いつまみ細工や高級なパールの髪飾りで装飾しているものも見かけます。

 

ただ、羽子板の髪飾りといえば、やはり定番は「かんざし」で、お店で販売されている羽子板も「かんざし」を挿している商品が一番多いですね。

 

ちなみに、かんざしはどれも同じように見えるかもしれませんが、よく見ると羽子板によって違う素材のかんざしが使われているのがわかると思います。

 

そして、かんざしの素材によって、その羽子板が高級な物かどうかを見分けることができます。

 

まず安価な羽子板は、合成樹脂製のかんざしを挿していることが多いです。

 

それに対して、高価な羽子板は本柘植(ほんつげ)のかんざしが使われています。

 

もしも安価な羽子板にもかかわらず、本柘植のかんざしが使われていたら、お買い得品の可能性大です。

 

 

 

ここでは羽子板の基本的な選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

ちなみに、当サイトでは羽子板の制作法や飾り方の種類などについても解説していますので、皆さまの羽子板選びの参考になれば幸いです。

 

※2020年のお正月に向けた羽子板の準備は、2019年のうちに済ませておきましょう。羽子板販売店(節句人形店等)では羽子板の新作は2019年の10月頃に店頭に出揃い、年末の11月、12月頃までには売り切ってしまうことも少なくありません。