初正月のお祝い 羽子板は誰が買うの?

お祝いの羽子板は誰が購入するのでしょうか?

羽子板は誰が買うの?

 

可愛い女の子の赤ちゃんが生れて、初めて迎えるお正月。パパ、ママはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんもきっと大喜びでしょう。

 

そして初めてのお正月といえば、無くてはならなのがお祝いの羽子板飾り。

 

では、この羽子板飾りはいったい誰が購入するものなのでしょうか?

 

というわけで、この疑問を解決するために、いくつかの節句人形専門店を訪ねて店員さんに質問してきました。

 

私が訪ねたのは節句人形専門店がたくさん立ち並んでいる浅草橋、鴻巣、岩槻のお店(計9店舗)でしたが、全ての人形店が同じ答えで、

 

初正月の羽子板飾りは、母方の実家で用意するのが一般的です

 

と実に明快な答えが返ってきました。

 

 

更に「母方の実家で用意するのが一般的」の一般的とは、どの程度なのかを突っ込んで聞いてみたところ、だいたい9割くらいということでした。

 

では残りの1割は?と問いかけてみると、母方の実家からいつまでたっても羽子板が贈られてこないので、父方のお父さん・お母さん(赤ちゃんからみた、おじいちゃん・おばあちゃん)がしびれを切らして買いにくるという場合もあるとのこと。

 

また、ママの妹やお姉さんが可愛い姪っ子にぜひ羽子板をプレゼントしたいということで、お店を訪れることもあるとか(この場合は内緒で買いにくるわけではなく、赤ちゃんのパパ・ママと事前に相談しているようです)。

 

 

そして更に、ネット上で「両家の実家で折半」と書いているWEBサイトをたくさん見かけるけれど、実際はどうなのかと聞いてみたところ、確かに近年では可愛い子供のためにと両家で費用を折半する方たちもいるそうです。

 

しかし、それは極少数で、やはりママさん側の実家(赤ちゃんからみた、おじいちゃん・おばあちゃん)が購入するというのが圧倒的多数とのことでした。

 

ただし、パパさん側の実家も形に残るものをプレゼントしたいという気持ちがある場合には、羽子板は父方の実家から贈り、雛人形は母方の実家から贈るというケースもあるようです。

 

 

ちなみに羽子板を購入する時期ですが、11月頃になると羽子板が店頭に並びはじめますので、12月中旬頃までには飾り付けができるように用意しておくのが理想的です。

 

なお、羽子板は初正月を迎える女の赤ちゃんのお守りですから、次女、三女が生まれても一人ひとりに贈り、一緒に飾ってあげてください。

 

※初正月に羽子板を贈る風習は地域によってご存知ない方もいらっしゃいますので、ご相談の上で用意してもよろしいかと思います。

羽子板を母方の実家が用意する理由とは?

節句人形店を何軒も回って、初正月のお祝いの羽子板は母方の実家が買うのが一般的ということはわかりましたが、ふと「そもそも、どうして母方が用意するの?」という素朴な疑問が浮かんできました。

 

というわけで、早速この疑問をお店の方に投げかけてみました。

 

これは、あるお店で聞いた話ですが、羽子板を母方の実家で用意するのが一般的な習わしになっているのは、こんな理由があるそうです。

 

それは、結婚後の親との同居生活。

 

といっても現代の話ではなく、昔は今と違って結婚すると妻が夫の家に入り、夫の両親と同居するのが当たり前のように考えらていました。

 

また、結婚することを「嫁ぐ」という言い方をしますが、この言葉には結婚して夫の家族の一員になるという意味があります。

 

そうなると離れて暮らす妻の両親は、嫁ぎ先の親御さんたちに遠慮して、気軽に自分の娘や孫に会えなかったようです。

 

娘が元気に暮らしているか心配になり、たまには会いたくなることもあるでしょう。

 

可愛い孫の顔も見たくなることもあるでしょう。

 

でも、おいそれと会いに行くことができない時代があったようですね。

 

そこで妻の実家の両親は、自分の娘と孫の顔見たさもあって、孫の成長を祝う節目節目にお祝いの品物を用意して夫側の家を訪れたそうです。

 

つまり、お祝いの品物を持っていくというのはあくまでも建前で、実のところは可愛い娘と孫に会いたいというのが本音だったわけですね。

 

このような時代背景があって、現在も初正月のお祝いの羽子板は母方の実家から贈るものという考え方が一般的になっているとのことでした。

 

今では考えられないことですが、初正月の羽子板を母方の実家が買うというのは、どうやらこの名残なんですね。

 

※この話は「諸説あるかもしれませんが」との前置きの上、岩槻のとあるお店の販売員さん(節句人形アドバイザーの資格を持っている方)に教えてもらいました。

羽子板を誰が買うのかわかったら

羽子板を購入するのが誰なのか?がわかったら、さあ次はいよいよ羽子板選びです。

 

実家のお父さん、お母さん(赤ちゃんからみた、おじいちゃん・おばあちゃん)から「どんな羽子板がいいの?」とリクエストを聞かれることもありますので、サイズや色などをあらかじめ決めておくといいですよ。

 

ちなみに、実店舗で購入予定の方も、通販サイトで購入予定の方も、まずはネットの商品で下見をしておくのがおすすめです。

 

当サイトでは羽子板選びのポイントや厳選のおすすめ商品などを紹介していますので、ぜひ下見をする際の参考にしてください。