初正月に羽子板を飾るのはナゼ?意味・由来は?

羽子板に込められている意味とは?

押絵羽子板のお顔

女の赤ちゃんが生まれて、初めて迎えるお正月には羽子板を飾るもの。

 

ただ漠然とそう思っていたのですが、そもそも初正月に羽子板を飾るのはどうして?という疑問が湧いてきました。

 

そんなわけで、節句人形専門店がたくさん立ち並んでいる浅草橋、鴻巣、岩槻へ!

 

いくつかのお店を訪ねて、羽子板を飾る意味や由来などを店員さんに質問してきました。

 

ちなみに浅草橋、鴻巣、岩槻は、いずれも人形のまちとして有名な場所。

 

どこも人形店がたくさんあって、さすがに全てのお店を回るのは大変です。

 

なので、節句行事や節句人形に関する知識が豊富な節句人形アドバイザーが在籍する店舗に限定してお店巡りをしてきました。

 

それでは、各お店で聞いた話を整理してみましたのでご覧ください。

まずは、初正月に女の赤ちゃんに羽子板を贈るという習慣がいつ頃できたのか聞いてみました。

 

この習慣がはじまったのは江戸時代で、もともとは女の子のお正月の遊びとして羽根つきが定着し、その後初正月に羽子板を贈るという習慣ができたそうです。

 

では、なぜ「羽根つき」という遊びが、羽子板を贈るという習慣につながったのか?

 

それは、羽根つきで使う羽根に意味があるんだそうです。

 

この「羽根」と「はねのける」という言葉をかけて、「あらゆる邪気や災いをはね(羽根)のけ、健やかに美しく育つように」との願いが羽子板には込められているとのこと。

 

もとは女の子の遊びだった羽根つきが、月日を経て単なる遊びではなくなり、生まれてきた赤ちゃんの無用息災を願う贈り物になっていったというわけですね。

ちなみに羽子板で突く羽根の付いた玉は「むくろじ」という木の種。

 

漢字では「無患子」と書きますが、読んで字のごとく無患子(むくろじ)の種が「子どもが患わない」に通じて、縁起が良いという意味も含んでいます。

 

また、羽根つきで使う羽根の形がトンボに似ているということにも意味があるそうです。

 

昔は蚊を媒介として広まる病気が多く、蚊の撃退に知恵を絞ってきました。

 

そんな感染症を媒介する蚊の天敵がトンボです。

 

羽根つきで使う羽根が飛ぶ様子をトンボに見立て、幼い子どもが蚊に刺されないようにという願いを羽子板に込めていたようです。

 

 

 

江戸の昔から女の子の遊びとして親しまれてきた羽根突き。

 

今ではほとんど見られなくなりましたが、着物姿の女の子が羽子板に興じる光景は、かつては日本のお正月の風物詩のひとつでした。

 

羽根突きで遊ぶための簡素な造りの羽子板と、初正月の贈り物として用いられる絢爛豪華な羽子板。

 

装飾の違いこそありますが、どちらの羽子板も縁起が良くなる魔除けとしての役目があり、そこには子供の無事を願う温かな親心が込められています。